スポーツでの集中力


■スポーツので集中力

 スポーツでの集中力を身に付けたければ、まず自分自身が、そのスポーツのどの瞬間に集中すれば最も効果的かを考える必要があります。
 そして、その最も効果的な瞬間に、曽於行為そのものに集中すること。それが、スポーツで集中するためのコツです。
 たとえば、テニスをしているとしたら、ラケットにボールが当たる瞬間が最も集中すべき瞬間です。ですので、その瞬間に集中できるようにトレーニングしていきます。
 これは、球技一般に共通するポイントです。いわゆる、「インパクト」の瞬間に集中するのです。
 格闘技や武道などでは、自分というより、相手に集中することがほとんどです。
 自分自身からの攻撃を練習によって自動化し、その自動化された攻撃を、相手のどんな状況に応じて出すかに集中するのです。「融通無碍(ゆうづうむげ)」つまり、あらゆることを柔軟に、自由自在にできる境地が、武道の究極とされますが、対人競技ではこのような集中の仕方が重要になります。
 陸上などでは、このような明確なインパクト・ポイントがないこともあります。ですので、競技者が自分自身の特性に合わせ、何に集中するかを決めます。
 腕の振りに集中する人もいれば、呼吸のリズムに集中する人もいるように。
 また、集中しないことも、ひとつの集中力です。
 これは、部分を意識しすぎると、全体がうまくいかない場合に必要となる集中力です。
 野球のピッチャーなどが、「腕の振りだけに集中した」というような場合です。
 たとえば、ボールを離す瞬間や、ストライクを取ることに集中すると、そこだけに視点が行ってしまい、全体がスムーズでなくなってしまうことがあります。
 そんな時に、いったん集中しないことに集中し、全体の流れを取り戻す。これも、大切な集中力です。
 コーチや監督の仕事は、このような競技のポイントを、競技者の特性に従って教え、どこに集中すべきかを明示することでもあります。
 それができる指導者こそが、名指導者と呼ばれるのでしょう。