勉強での集中力


■勉強での集中力

 勉強での集中力も、基本はスポーツと同じです。ですが、スポーツ以上に狭い、部分的な行動が多いのが勉強ですので、ある部分では、スポーツ以上に集中する範囲を限定する必要があります。
 また、勉強は通常、1時間とか2時間とか、長時間行います。もちろん、そのすべての瞬間に集中することは不可能ですので、集中を入れたり、切ったりすることも重要です。
 そのような特性を考える時、勉強では、集中しなくてもできることを増やしていく事がポイントになります。
 文章を読んだり、計算をしたりすることは、訓練で自動化していけます。
 そのように、訓練で自動化できる部分をいかに自動化するか、その精度を高めるかが、勉強でのポイントです。
 そして、自動化されたことは、集中しなくてもできることですので、勉強に必要なのは集中力ではないのです。
 では、勉強ではどのような部分で集中力を発揮すべきなのでしょう?
 ここでは、便宜上大学受験などの受験勉強に絞って考えますが、最も集中すべきなのは、見直しをするときです。
 自動化された手順の結果にミスがないか、それを発見することは、勉強のプロセスの中で最も難しいことです。
 最も難しい事には、最も高い集中力が必要とされます。しかも、その時に「ミスを見つける」という漠然とした考え方では、なかなかミスを見つけることはできません。
 計算ミスを見つけたいのなら、計算の中で、どのようなミスが、どのように起こるかを把握したうえで、その点に集中する必要があります。
 そしてその、どのようなミスが、どのように起こるかを把握するのが、通常の勉強(試験勉強など)の目的です。
 ここまでが、問題を解く場合の集中でした。では、暗記などでは何に集中すればよいのでしょう?
 暗記などでは、今暗記していることを、自分自身に印象付けることだけに集中します。
 ノートに書いて練習するのも、英単語を発音するのも、すべては印象付けるための手段です。これらの手段を取っても、印象付けられなければ効果はありません。
 ですので、印象付ける、という一点に集中する。それが、暗記の時の集中の仕方です。