「実務経験を積めば、介護の仕事はステップアップの道が大きく開けています」。
そう語るのは、看護学校を卒業後、看護師として病院勤務を経て、ケアマネジャー(介護支援専門員)資格を取得し、現在は介護付き有料老人ホームで活躍するK.Tさんです。
よくある質問
ケアマネジャーになるにはどうすればいいですか?
介護支援専門員実務研修を修了し、都道府県が実施する受講資格試験に合格する必要があります。看護師や介護福祉士などの資格を持ち、所定の実務経験年数が必要です。
施設ケアマネジャーと居宅ケアマネジャーの違いは何ですか?
施設ケアマネジャーは入居者の日常生活全般を対象にケアプランを作成し、施設内の看護・介護と連携します。居宅ケアマネジャーは在宅で暮らす利用者を対象にサービスを調整します。
介護職でキャリアアップする方法は?
ホームヘルパー、介護福祉士、ケアマネジャーなど、資格取得を通じて段階的にキャリアを広げることができます。資格取得は知識の習得とサービスの質向上につながります。
K.Tさんの1日

- 08:15:看護職員として早朝出勤、会議資料作成などデスクワーク
- 12:00:昼休憩
- 13:00:ケアマネジャー業務(モニタリング、アセスメント、書類作成)
- 17:00:終業
資格取得がもたらす成長と可能性
K.Tさんは「資格取得は単なる肩書きではなく、学びを通して感覚的に理解していたことを学問として再確認できるチャンス」と語ります。
介護業界では、ホームヘルパー→介護福祉士→ケアマネジャーと段階的にキャリアアップする道があり、知識や経験を積むことでより質の高いケアを提供できます。
ケアマネジャーへの転身
出産・離婚をきっかけに夜勤が困難となり、パート勤務へ移行したK.Tさん。
生活の安定とキャリアの継続を考え、同僚から勧められたケアマネジャー資格取得に挑戦しました。
ケアマネージャーの受験資格には、医師、歯科医師、看護師、介護福祉士など、21種類の国家資格に基づく業務に5年以上(かつ900日以上)従事した経験が必要です。
看護師としての5年以上の実務経験を活かし、2001年に受講資格試験に合格。
翌年の実務研修を修了し資格を取得しました。
居宅介護支援事業所での経験
ケアマネジャーとして30人以上の利用者を引き継ぎ、介護プランの作成や認定調査、サービス調整を担当。
現在では、要介護35人+要支援4人までという担当制限と月1回の訪問義務が定められ、より利用者に寄り添ったケアが可能になっています。
バックグラウンドによりケアマネジャーの視点は異なりますが、看護と介護両方の視点を持つことが重要だとK.Tさんは強調します。
介護付き有料老人ホームでのやりがい
施設ケアマネジャーとしての仕事は、入居者の日常生活全般にわたるケアプラン作成と医療・看護・介護の連携管理です。
「毎日顔を合わせることで小さな変化にも気づける反面、目標設定が現実的になりすぎないよう意識する必要があります」と話します。
まとめ
K.Tさんの歩みは、資格取得を通じて自らの可能性を広げ、より良い介護サービスを提供する姿勢を示しています。
介護職に携わる方は、自分の成長と利用者の生活向上のために、資格取得というステップアップに積極的に挑戦する価値があります。
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