サービス介助士とは?仕事内容・資格取得方法・将来性まで徹底解説!

福祉・介護の資格ガイド
サービス介助士とは?資格取得方法・仕事内容・将来性を解説

サービス介助士は、比較的元気な高齢者や障害のある方が、外出や買い物、交通機関の利用など日常生活を安心して過ごせるように、公共施設や民間企業などで適切なサポートを行う専門職です。

民間資格である本資格は、「おもてなしの心」と「安全な介助技術」の習得を目指し、ユニバーサル社会の実現に貢献する役割を担います。
高齢化社会の進展に伴い、介助のニーズはますます高まっています。

よくある質問

サービス介助士とはどのような資格ですか?

高齢者や障害のある方が安全かつ快適に社会参加できるよう、正しい介助技術と接遇マナーを備えた専門資格です。一般社団法人「日本ケアフィット共育機構」が認定しています。

サービス介助士の主な仕事内容は何ですか?

鉄道・空港・商業施設・病院・ホテルなどで、高齢者や障害者への移動や案内、接客、コミュニケーション支援などを行います。

サービス介助士の資格は誰でも取得できますか?

はい。年齢や学歴、経験に関係なく、どなたでも受講・受験可能です。接客業や介護職、医療職、ボランティアなど幅広い分野で活かせる資格です。

サービス介助士の資格取得方法は?

公式講座(講義+実技)を受講し、修了試験に合格することで取得できます。全国またはオンラインでの受講も可能です。

サービス介助士の受講費用はいくらですか?

受講料は約17,000円~19,000円前後(2026年度時点)です。学生割引や法人割引もあります。

サービス介助士の資格の有効期限はありますか?

現在、資格の有効期限はなく、更新も不要です。ただし継続的な学習が推奨されます。

サービス介助士の活躍の場にはどんなところがありますか?

鉄道会社、航空会社、百貨店、ホテル、医療機関、観光業界、自治体、福祉施設、地域イベントなどです。

サービス介助士と介護福祉士の違いは?

介護福祉士は国家資格で介護業務を行いますが、サービス介助士は移動支援や接遇が中心で民間資格です。

サービス介助士の今後の将来性はありますか?

高齢化やユニバーサルデザインの広がりにより、サービス介助士の需要は今後も高まると予想されます。

サービス介助士の上位資格や関連資格はありますか?

「上級サービス介助士」や「認知症サポーター養成講座」など、ステップアップ可能な資格があります。

サービス介助士の主な仕事内容

介護者と高齢女性の歩行

ハード面のバリアフリー化(スロープ、点字ブロックなど)が進む一方、実際の利用者が感じる不安や困難を補う「人的な支援」が重要です。

たとえば、急な坂道での車いす操作や視覚障害者の誘導など、場面に応じた柔軟な介助が求められます

活躍の場は、駅、空港、商業施設、金融機関、宿泊施設など多岐にわたり、企業や団体で正規職員としてもボランティアとしても活動できます。

職場の状況と働き方

介護施設ではなく、街中のサービス提供の場で活動するのが特徴です。
駅や空港、百貨店、病院、行政窓口などで、高齢者や障害者の「外出支援」に特化した支援を行います。

約9万人(2025年度時点推定)のサービス介助士が、企業内教育や自己啓発の一環として資格を取得し、全国で活躍中です。

雇用形態と初任給

一般企業の社員がスキルアップ目的で取得する場合が多く、給与は雇用元の条件に準じます。

パートや契約職員として勤務する場合、時給はおおよそ1,100円〜1,300円前後が相場です(地域差あり)。

将来性と社会的ニーズ

バリアフリー法(正式名称:高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)の普及に伴い、公共交通や商業施設などで「人による介助」が不可欠とされる場面が増加しています。

サービス介助士は、こうしたニーズを担う存在として、今後も安定した需要が見込まれます。

特に鉄道・バス・航空業界や観光業界では、介助技術を備えたスタッフを重視する傾向が強まっています。

サービス介助士になるには?

資格には「サービス介助士」と「准サービス介助士」と「サービス介助士ジュニアがあり、いずれも公益財団法人日本ケアフィット共育機構が実施しています。

年齢・学歴などの制限はなく、誰でも受講可能です。
ただし、「サービス介助士ジュニア」は、中学生、高校生、専門学校生などが対象となります。

サービス介助士の取得ステップ

  • 自宅学習:専用テキストと課題を郵送で提出
  • 実技教習(2日間):高齢者・障害者の介助技術、疑似体験を通じて実践的に学習
  • ③ 検定試験(筆記)を受験・合格で取得

准サービス介助士の特徴

自宅学習と在宅試験で完結する通信講座形式。
実技教習はありませんが、基礎知識を習得する入門資格として有効です。

講座と実技教習の内容

講座内容

  • サービス介助士の理念
  • ホスピタリティ・マインド
  • ノーマライゼーションの考え方
  • 高齢社会・障害者支援の理解
  • 自立支援・接遇・法制度 など

実技教習の一部内容

  • 高齢者疑似体験
  • 車いす移乗訓練
  • 視覚障害者・聴覚障害者への対応
  • ジェロントロジー(加齢学)
  • ユニバーサルデザインの実地理解

受験情報と申込方法

項目内容
申込期限開講希望月の前月15日まで
受講料サービス介助士:41,800円 サービス介助士:22,000円/サービス介助士ジュニア:テキスト2,200円 検定料6,600円(2025年改訂価格・税込)
有効期限 ※サービス介助士のみ3年間(更新料 1,650円)
実技会場 ※サービス介助士のみ全国主要都市(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌ほか)
受験資格年齢・学歴制限なし
合格発表受験後 約2〜3週間以内

お問い合わせ先

NPO法人 日本ケアフィットサービス協会
〒162-0846 東京都新宿区市谷左内町5番地
TEL:03-5227-1171 / フリーダイヤル:0120-0610-64
FAX:03-5227-1172
公式サイト:https://www.carefit.org/

まとめ:サービス介助士は超高齢社会を支えるキーパーソン

サービス介助士は、高齢者や障害者の自立と社会参加を支える“人によるバリアフリー”の実現に不可欠な存在です。

ホスピタリティと専門技術を兼ね備えた本資格は、社会的評価も高まりつつあります
今後の日本社会において、ますますその活躍の場が広がることが予想されます。

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