【2026年度版】臨床心理士とは?仕事内容・資格取得・将来性を徹底解説臨床心理学士!

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【2026年度版】臨床心理士とは?仕事内容・資格取得・将来性を徹底解説

臨床心理士は、心に悩みを抱える人々を支援する心理学の専門家です。
近年、学校や医療機関、福祉施設、司法現場など幅広い分野で需要が高まっています。

本記事では、臨床心理士の仕事内容、資格取得方法、将来性について2025年度の最新情報をもとに詳しく解説します。

よくある質問

臨床心理士とは何ですか?どんな役割ですか?

臨床心理士は、心理検査・面接(カウンセリング)・心理支援を通じて心の問題にアプローチする民間資格の心理専門職です。医療・教育・福祉・産業・司法などの現場で、多職種と連携しながら支援を行います。

臨床心理士になるには大学院が必須ですか?

一般には指定大学院(臨床心理学系)で所定の科目・実習を修了し、資格試験に合格するルートが主流です。例外的な受験資格ルートもありますが、大学院進学が最も一般的です。

臨床心理士の資格は誰が認定していますか?

公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が認定・登録・更新を行う民間資格です。

「公認心理師」との違いは何ですか?

公認心理師は国家資格、臨床心理士は民間資格です。養成課程や試験制度が異なり、現場では併有して勤務する例も多いです。求人条件は施設によって異なります。

主な勤務先と仕事内容は?

病院・クリニック、学校、福祉施設、自治体相談機関、企業EAP、司法・矯正領域など。心理アセスメント、面接、コンサルテーション、記録、ケース会議、地域連携等を行います。

医療行為や診断はできますか?

医学的診断や投薬は医師の業務であり、臨床心理士は行いません。心理支援・心理検査・面接を専門に担当します。

資格の更新は必要ですか?

必要です。原則5年ごとに更新し、研修単位の取得や実務従事の証明などが求められます。

収入の目安は?

常勤で年収300万~500万円台が目安(地域・経験・所属によって幅あり)。非常勤・委託はコマ給や件数で変動します。

独立開業や副業は可能ですか?

可能です。心理相談室の開設、オンライン面接、研修講師、コンサルテーションなど。倫理規程の順守や個人情報保護、スーパービジョン体制が重要です。

将来性はありますか?

メンタルヘルス需要の高まりにより、教育・医療・産業・福祉・司法の各領域で安定的な需要が見込まれます。トラウマケア、発達支援、家族支援、オンライン支援などの専門性が評価されます。

臨床心理学士(学士)との違いは?

臨床心理学士は大学学部で得る学位(学士)で資格ではありません。臨床心理士は大学院修了と資格試験を経る専門資格です。

臨床心理士の仕事内容

医師と患者のカウンセリング

主な業務内容

  • カウンセリング心理療法の実施(面接・観察・心理テスト)
  • 心理的アセスメントと問題分析
  • 心理技法(精神分析・行動療法・家族療法など)を駆使した支援
  • 学校・職場・地域社会への心の環境調整の働きかけ

また、個人情報保護と倫理的配慮を重視し、「臨床心理倫理綱領」の遵守が求められます。

求められる資質・スキル

  • 相手を受け入れる寛容性と柔軟性
  • 高い観察力と分析力
  • プライバシーへの配慮と倫理観

臨床心理士の勤務先

  • 学校(スクールカウンセラー)
  • 医療機関(精神科・心療内科)
  • 福祉施設(児童相談所・母子生活支援施設)
  • 司法・矯正分野(鑑別所・刑務所)
  • 企業(産業カウンセラー)
  • 私設心理相談室の開業

臨床心理士の雇用形態と給与(2025年時点)

  • 公立施設勤務:地方公務員扱い(例:児童福祉施設)
  • 病院勤務:初任給22万円前後(非常勤契約が多い)
  • 私設相談所開業:自営として活動

臨床心理士の将来性

いじめ、不登校、うつ病、自殺、虐待、高齢者の心のケア、犯罪被害者支援など、社会的ニーズは年々高まっています

  • スクールカウンセラーや地域支援活動で活躍の場が拡大
  • 高齢化社会におけるメンタルヘルス支援
  • 被害者支援センターなどでの心理支援
  • 地域密着型「私設心理相談室」の開業増加

今後ますます、幅広い分野・世代への支援者として期待される職業です。

臨床心理士になるには?

受験資格

以下いずれかを満たす必要があります。

  • 第一種指定大学院または臨床心理士養成専門職大学院修了(実務経験不要)
  • 第二種指定大学院修了+心理臨床経験1年以上
  • 医師免許保持+心理臨床経験2年以上
  • 諸外国で指定大学院同等修了+心理臨床経験2年以上

試験概要

  • 一次試験:筆記試験(マークシート100問+小論文)
  • 二次試験:口述面接試験(一次合格者対象)
  • 合格基準:筆記と面接を総合評価(合格率:約60%)
  • 資格取得後、5年ごとに更新

試験スケジュール(2025年度実績)

  • 受験申込期間:7月~9月頃
  • 試験日程:筆記試験=10月11日(土)
         口述面接試験=11月22日(土)、23日(日)、24日(月祝)
  • 合格発表:12月下旬
  • 試験会場:東京(全国統一会場)
  • 申請書類の請求料:1,500円.
  • 資格審査料:30,000円
  • 登録料:50,000円

まとめ|臨床心理士は心を支えるプロフェッショナル

臨床心理士は、現代社会における「心の専門家」として多くの場面で必要とされています。
将来的にも幅広い分野での活躍が期待される資格です。

心理学に興味があり、人を支えたいという思いがある方にとって、非常にやりがいのあるキャリアとなるでしょう。

お問い合わせ・参考情報

公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会公式サイト

日本臨床心理士協会公式サイト

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