介護のサービスがある高齢者向けの住宅を解説します。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住・サ付き)は、近年急速に普及している新しい高齢者住宅の形態です。
本記事では、サ高住の概要、費用、提供サービス、有料老人ホームとの違いをわかりやすく解説。
安心できる住まい選びの参考にしてください。
よくある質問
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは何ですか?
サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー設計で高齢者が安心して暮らせる賃貸住宅です。生活相談や安否確認などのサービスが付いており、介護が必要になった場合も外部の介護サービスを利用できます。
サ高住と有料老人ホームの違いは何ですか?
サ高住は賃貸契約で住み続けられる住宅型施設で、生活の自由度が高く介護サービスは外部契約です。一方、有料老人ホームは介護や生活支援が一体化しており、介護サービスが施設内で完結します。
入居費用の目安はどのくらいですか?
初期費用は敷金1〜3か月分程度、月額費用は家賃・共益費・サービス費を含めて10〜20万円程度が一般的です。食費や介護サービス利用料は別途必要です。
入居条件はありますか?
主に60歳以上、または要支援・要介護認定を受けた方が対象です。健康状態や介護度によっては入居が制限される場合もあります。
介護が必要になった場合はどうなりますか?
サ高住では外部の訪問介護や通所介護サービスを利用できます。必要に応じて契約内容を変更し、住み続けながら介護を受けられます。
夫婦で入居することはできますか?
多くのサ高住では夫婦同室や二人用住戸が用意されています。契約や費用は1人あたりで計算される場合があります。
医療的ケアが必要な場合でも入居できますか?
基本的に医療依存度が高い方は難しい場合がありますが、看護師常駐型や医療機関と連携したサ高住もあり、条件次第で入居可能です。
サービス付き高齢者向け住宅とは?【概要】

サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住・サ付き)は、2011年頃から本格的に普及し始めた、高齢者向けの賃貸住宅です。
介護サービスや生活支援が付帯している点が大きな特徴で、従来の老人ホームとは異なる自由度の高い住まい方が可能です。
サービス付き高齢者向け住宅の種類【一般型と介護型】
サ高住には大きく分けて以下の2種類があります。
- 一般型: 主に自立・軽度の要支援者向け。自由度が高い。
- 介護型: 要介護者向けで、介護サービスの利用が前提。
建物はワンルームの集合住宅形式が一般的で、各入居者の部屋は「自宅」として扱われます。
生活スタイルに合わせた選択が可能です。
サービス付き高齢者向け住宅の入居条件と費用
入居条件は「高齢者住まい法」により、次のいずれかに該当する方が対象です。
- 60歳以上の高齢者
- 要介護認定または要支援認定を受けた60歳未満の方
費用目安(2026年時点)
住宅タイプ | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
一般型 | 5〜50万円 | 5〜25万円 |
介護型(特定施設) | 5,000万円〜1億円(前払い方式) | 15〜40万円 |
※地方自治体によっては、家賃補助制度がある場合もありますので、必ず事前に確認しましょう。
提供されるサービス内容
- 安否確認: 定期巡回による安全確認
- 生活相談: 日常生活に関する相談支援
- 身体介護・生活援助: 食事・入浴・排泄介助、掃除・洗濯支援など
基本サービスに加え、個別に介護保険サービスや生活支援サービスを利用することもできます。
有料老人ホームとの違い
サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームには、契約形態や費用面で大きな違いがあります。
項目 | サ高住 | 有料老人ホーム |
---|---|---|
契約形態 | 賃貸借契約 | 利用権契約 |
費用体系 | 家賃+管理費+必要なサービス費 | 一括前払い・月額費用(介護料込み) |
自由度 | 高い | やや制限あり |
介護度 | 軽度〜中度向け | 中度〜重度対応可 |
サ高住は、自立度が高い方や介護度が軽い方に向いています。
一方、重度の要介護者や認知症対応が必要な方は有料老人ホームの方が適している場合もあります。
まとめ:サービス付き高齢者向け住宅はこんな方におすすめ!
- できるだけ自由な生活を続けたい高齢者
- 軽度の介護・見守り支援を希望する方
- 費用を抑えつつ安心できる住まいを探している方
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者が自立した生活を送りながら、必要に応じた支援を受けられる「安心と自由」を兼ね備えた住まいです。
入居前には施設ごとの条件や費用体系をよく比較・検討することをおすすめします。
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