介護の現場で働くなかで、ふと「自分は何のために続けているのか」と迷うことはありませんか?
利用者の変化が見えにくかったり、日々の業務に追われて笑顔を忘れそうになったり。
誰かの役に立ちたいと始めたはずの仕事なのに、いつの間にか苦しさが先に立ってしまう。
そんなとき、視点を少し戻すだけで再び前に進めることがあります。
この手法を知っておくと、介護の現場でとても役に立ちます。
これから、介護のやりがいを取り戻すための3つの「視点の戻し方」を紹介します。
視点①:小さな変化を「成果」と捉えなおす

昨日より1歩でも進んだかを見る
自立支援は時間がかかるもの。
大きな成果ではなく、立ち上がる回数が増えた・表情が柔らいだなど、小さな前進に気づけるとやりがいが戻る。
「できたこと記録」を残す
業務日誌やメモに成功体験を書き留めておくと、自分の介助にも積み重ねがあることを実感できる。
自分の関わりが変化を作っていると理解する
成果は利用者だけの変化ではなく、支える自分の姿勢の変化にも現れる。
そこに気付けると喜びが再び見えてくる。
視点②:感情と距離を置き、心を守る習慣を持つ
100%応えられない自分を責めない
介護は完璧を求めると苦しくなる。
できなかったことより、できた配慮に目を向けるだけで心が軽くなる。
同僚と感情を共有し、抱え込みを防ぐ
誰かに「つらい」と言えるだけで負担は半分になる。
同僚の言葉が救いになることは多い。
オフの時間に意識的に現場から離れる
趣味・散歩・好きな飲み物。
短い休息でも心をリセットできると、翌日向き合う力が戻る。
視点③:なぜこの仕事を選んだのかを思い出す
介護を始めた頃の想いを書き出す
昔抱いていた気持ちを文章にすると、当時の熱が再びよみがえる。
「ありがとう」の言葉を集める
利用者や家族からの感謝の言葉やメモを手帳やスマホに保存すると、迷ったときの支えになる。
自分の成長を年単位で振り返る
食事介助、排泄介助、コミュニケーション… 昔できなかったことが今はできている。
その事実は大きな誇り。
よくある質問(FAQ)
Q1.やりがいを感じられない状態が続いています。仕事を辞めるべきでしょうか?
すぐに「辞める・辞めない」を決める必要はありません。
まずは、心と身体が限界に近いのか、環境の問題なのか、自分の中の価値観なのかを整理してみましょう。
小さな成果に目を向けたり、同僚や上司に本音を相談したり、部署変更や勤務形態の見直しで改善する場合もあります。
それでもつらさが続く場合は、転職も含めて「自分を守る選択」を考えて良いでしょう。
Q2.忙しすぎて利用者一人ひとりと向き合う余裕がありません。
多くの介護現場で共通する悩みです。
すべての時間を丁寧に使うのは難しくても、「挨拶だけは目を見て行う」「一言だけでも感謝を伝える」など、自分なりの「最低限の大切にしたい行動」を決めておくと、忙しい中でも関わりの質を落としすぎずにすみます。
また、業務改善や人員配置について、チームとして話し合うことも大切です。
Q3.新人の頃は頑張れたのに、年数を重ねるほどつらく感じてしまいます。
経験を積むほど、利用者の背景や家族の思いが見えてくるため、感情的な負担が増えることがあります。
その一方で、技術や知識は確実に向上しています。
「全部を背負い込まない」「できること・できないことの線引きをする」「同僚や専門職と役割分担する」といった工夫で、自分一人にかかる重さを軽くしていきましょう。
経験があるからこそできる関わりが、必ず現場にはあります。
Q4.自分のケアが本当に利用者のためになっているのか自信がありません。
不安を感じること自体が、すでに利用者を大切に思っている証拠です。
一人で抱え込まず、看護師・ケアマネジャー・リハ職など多職種に相談しながら、一緒にケアの方向性を確認していきましょう。
また、利用者本人に「これでやりづらくないですか?」ときいてみることも大切です。
完璧なケアではなく、「一緒に考え続ける姿勢」こそが、利用者の安心につながります。
まとめ
介護は感情も体力も消耗する仕事。
しかし視点を少し変えるだけで、やりがいはふたたび姿を現します。
小さな成長に目を向けること、感情と距離を置き自分を守ること、そして原点を思い出すこと。
この3つの視点は、迷いながら続けるあなたの背中をそっと押してくれます。
今日もう一度、自分の介護の意味を見つめ直してみませんか。

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