忠誠心の強い犬をさらに訓練し、目の不自由な方の目となり歩行の誘導を行う「盲導犬」。
この記事では、「盲導犬」を訓練する人達に注目しています。
視覚障害者の自立を支える「盲導犬」との信頼関係を築く専門職、盲導犬訓練士(盲導犬歩行指導員)の役割とその道のりを詳しくご紹介します。
- 盲導犬訓練士の仕事内容
- 厳しい研修と資格取得の流れ
- 職場環境・雇用形態・初任給
- 将来性と課題
- 盲導犬訓練士になるには?
- 全国の盲導犬訓練施設一覧(2026年版)
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
- Q1.盲導犬訓練士と「盲導犬歩行指導員」は同じ職種ですか?
- Q2.どんな仕事内容ですか?
- Q3.なるための一般的なルートは?
- Q4.研修や認定までの年数はどれくらいですか?
- Q5.応募条件・求められる資質は?
- Q6.初任給や待遇は?
- Q7.休日や勤務時間は?
- Q8.学部・学科の指定はありますか?
- Q9.どのくらいの体力が必要ですか?
- Q10.配属先(勤務地)はどこになりますか?
- Q11.合格倍率は高いですか?
- Q12.将来性やキャリアパスは?
- Q13.盲導犬は何歳で引退しますか?引退後は?
- Q14.パピーウォーカー等のボランティアとの関わりは?
- Q15.志望前にやっておくと良い準備は?
- Q16.情報収集はどこを見れば良いですか?
盲導犬訓練士の仕事内容

盲導犬訓練士は、正式には「盲導犬歩行指導員」と呼ばれる職種で、視覚障害者と盲導犬が安全に日常生活を送れるよう、犬と人の両方に訓練を施す役割を担います。
盲導犬は「道路交通法」に基づく重要な移動手段の一つであり、その育成には国家公安委員会により指定された全国9つの法人に所属することが必須です。
盲導犬訓練士の仕事は大きく2つに分かれます。
一つは、犬を盲導犬として育成・訓練すること。
もう一つは、視覚障害者が盲導犬と共に安全に歩行できるよう「歩行指導」を行うことです。
厳しい研修と資格取得の流れ
訓練士を目指すには、まず盲導犬訓練施設に研修生として所属する必要があります。
入所後3年間は犬の訓練技術や視覚障害者支援に関する知識などを学び、さらに2年間は実務経験を積みます。
この期間に20頭以上の訓練と6件以上の歩行指導を担当し、協会の基準をクリアすれば「盲導犬歩行指導員」として認定されます。
この仕事は動物が好きなだけでは務まりません。
全国でこの資格を持つ専門職は限られており、厳しい研修過程を乗り越えるには相当な覚悟と情熱が必要です。
職場環境・雇用形態・初任給
勤務先は国家公安委員会が指定する育成団体のみで、全国に11法人存在します。
研修中から給与・通勤手当・社会保険などが支給されます。
初任給は地域や法人により異なりますが、平均して月額17~19万円前後とされ、福祉職の中ではやや低水準です。
将来性と課題
訓練士希望者は年々増加している一方で、長期研修の厳しさや待遇面での課題により、途中で辞退する人も少なくありません。
現在では育成カリキュラムの改善や専門学校の設立など、支援体制の充実が進んでいます。
社会全体の「共生社会」実現に向けて、需要は今後も拡大すると予想されます。
盲導犬訓練士になるには?
最も一般的なルートは、盲導犬訓練施設に採用されることです。
また、2004年に設立された日本盲導犬協会の養成学校(基礎科2年・専修科1年)を経て認定を受けるルートもあります。
応募条件には、高卒程度の学力、年齢30歳以下、心身ともに健康であることなどがあり、倍率は高めです。
試験内容は作文・レポート・小テスト・面接など。募集人数や条件は各施設によって異なるため、最新情報は必ず各法人の公式サイトで確認しましょう。
全国の盲導犬訓練施設一覧(2026年版)
- 北海道盲導犬協会(札幌市) – 公式サイト
- 東日本盲導犬協会(栃木県宇都宮市) – 公式サイト
- 日本盲導犬協会(東京本部ほか全国) – 公式サイト
- アイメイト協会(東京都練馬区) – 公式サイト
- 中部盲導犬協会(愛知県名古屋市) – 公式サイト
- 関西盲導犬協会(京都府亀岡市) – 公式サイト
- 日本ライトハウス(大阪市) – 公式サイト
- 兵庫盲導犬協会(神戸市) – 公式サイト
- 九州盲導犬協会(福岡県) – 公式サイト
盲導犬訓練士は、命と信頼を預かる大変やりがいのある仕事です。
2026年以降、さらに求められる専門職として注目されることでしょう。
まとめ
盲導犬訓練士(盲導犬歩行指導員)は、視覚障害者と盲導犬の信頼関係を築くという、極めて重要で専門性の高い職業です。
犬を訓練するだけでなく、人と犬の共生を支援する歩行指導の役割も担うこの仕事は、高い技術力と深い理解力、そして強い使命感が求められます。
資格取得までには厳しい研修と実務経験が必要ですが、その分、大きなやりがいと社会的意義があります。
将来性の面でも、共生社会の実現に向けた取り組みが進む中で、ますます必要とされる職業です。
「動物が好き」「人の役に立ちたい」「福祉の現場で働きたい」と考える方にとって、盲導犬訓練士は非常に魅力的な進路のひとつです。
興味を持たれた方は、各訓練施設の募集情報をチェックし、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1.盲導犬訓練士と「盲導犬歩行指導員」は同じ職種ですか?
はい。一般的に「盲導犬訓練士」と呼ばれますが、正式名称は「盲導犬歩行指導員」です。犬への訓練に加え、視覚障害者の方への歩行指導まで担当します。
Q2.どんな仕事内容ですか?
主に候補犬の選定・訓練、ユーザーとのマッチング、同伴歩行指導、引退犬対応や継続フォロー、啓発活動・地域連携を行います。
Q3.なるための一般的なルートは?
国家公安委員会が指定する盲導犬育成団体に採用され研修生として学ぶのが基本です。関連の養成校で学んだ後に育成団体へ進む方法もあります。
Q4.研修や認定までの年数はどれくらいですか?
目安として基礎研修約3年+実務約2年を経て、所定の訓練頭数・歩行指導件数などの基準を満たし、内部認定を受けます(団体により異なる)。
Q5.応募条件・求められる資質は?
高卒以上、健全な体力・メンタル、動物福祉への理解、コミュニケーション力、観察力・記録力など。普通自動車免許が必須の募集もあります。詳細は各団体の要項を確認してください。
Q6.初任給や待遇は?
地域・法人・学歴により差がありますが、初任給は月17~19万円前後が目安。研修中から給与・通勤手当・社会保険が支給されるケースが一般的です。
Q7.休日や勤務時間は?
週休2日が基本ですが、犬の世話やユーザー指導の都合で土日・早朝・宿泊出張が発生することがあります。代休やシフトで調整します。
Q8.学部・学科の指定はありますか?
必須指定はない場合が多いですが、動物行動学、獣医、福祉・心理、リハビリ、教育、体育系の学びは活かしやすいです。入職後の実地訓練が最重要です。
Q9.どのくらいの体力が必要ですか?
成犬のハンドリング、屋外での反復訓練、長距離歩行、用具の運搬、宿泊出張など、一定の体力が求められます。腰痛対策や基礎筋力の維持が大切です。
Q10.配属先(勤務地)はどこになりますか?
国家公安委員会の指定を受けた盲導犬育成団体の訓練施設・センター等が主な勤務先です。転勤・出張の可能性があります。
Q11.合格倍率は高いですか?
募集枠が限られるため倍率は高めです。作文や小テスト、実技適性、面接など総合的に選抜されます。最新の条件は各団体の募集要項を確認してください。
Q12.将来性やキャリアパスは?
共生社会の進展で需要は安定。熟練指導員、育成責任者、ユーザー支援、啓発・広報、運営、教育研修、政策・助成の企画など多様なキャリアが展開可能です。
Q13.盲導犬は何歳で引退しますか?引退後は?
個体差はありますが、目安は8~10歳前後。引退後は委託家庭やボランティア家庭で家庭犬として余生を過ごすのが一般的です。
Q14.パピーウォーカー等のボランティアとの関わりは?
訓練士はパピーウォーカーや飼育ボランティアと連携し、育成方針や家庭でのケア、定期チェック、相談対応を行います。地域の協力が育成の基盤です。
Q15.志望前にやっておくと良い準備は?
犬の行動学・学習理論、動物福祉の基礎、基礎体力づくり、ボランティア参加、記録・報告の練習、PCスキルの整備などが役立ちます。
Q16.情報収集はどこを見れば良いですか?
各育成団体の公式サイト(募集要項・説明会・実習情報)、見学会・体験プログラム、公式SNS・広報誌、関連養成校の案内を確認しましょう。募集条件は年度で更新されます。


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